人体最大の臓器はどこか、知っていますか?   学びのプラットフォーム manatea(マナティー)であなたのレッスンを広めよう

答えは、お肌(皮膚)です。
お肌全体を一枚に広げると約1.6㎡と、畳1枚分くらいの面積になるんです。個人差や部位の差はありますが、お肌の厚さは脂肪を除くと平均2mmで、その重さは体重の約16%にも及びます。
お肌が臓器と言われてもイメージがわかない人がいるかもしれませんが、大きく4つの働きをもった大切な臓器なんです。
その4つとは、身体の中の器官や臓器を外界から守ってくれる保護機能、体温を調節する機能、熱い・冷たい、痛いといった触覚をつかさどる知覚機能、体内の水分を保ってくれる保湿機能。どれも身体を正常な状態に保つうえで大切な働きです。顔色など、身体全体の不調を見極める鏡の役割もありますよね。
この人体最大の臓器であるお肌をより良い状態に保つことができれば、身体全体の健康を促すことができるということなんです。
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お肌は、外側から表皮、真皮、皮下組織の3層に分かれています。それぞれの厚さは、表皮が約0.2mm、真皮が約2mm、皮下組織は部位によって異なりますが、頭部や顔は2mm前後です。
一番外側にある表皮は、一番奥から、基底層、有棘層、顆粒層、角質層の順で成り立っています。みなさんが触ることのできるお肌の表面は、角質層と呼ばれる層ですが、これは基底層で細胞分裂をして増殖した細胞が、形態や性質を変化させ、分化しながらだんだんと表面に向かって押し出されたものです。
この角質層の厚さは0.02mmと、ラップ程度の厚さしかありません。しかし、お肌の水分量を適切に保持したり、外界の細菌や紫外線などの刺激から守ってくれるバリア機能を備える大切な層。「お肌をこすってはいけない」とよく聞きますが、これは、バリア機能を持つ大切な角質層が剥がれてしまうからなんですね。
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お肌の一番外側にある角質層の細胞は、一定の期間留まったあとに剥がれ落ちます。年齢にもよりますが、この生成されて剥がれ落ちるまでの期間は約1ヶ月で、このサイクルをターンオーバーと呼びます。
このターンオーバーの周期は、長くなると、剥がれ落ちるべき古い細胞がお肌にとどまることになるので、角質層が次第に厚く固くなり、透明感を失ってくすみを引き起こします。一方ターンオーバーの周期が短くなると、充分なバリア機能を持たない未熟な細胞が外界にさらされることになるので、肌荒れを引き起こしてしまいます。