経営理念と企業経営や活動を行ううえで欠かせない価値感や哲学、信念や想い、経営者の考え方を明文化したものです。

経営理念とは、企業経営や活動を行ううえで欠かせない価値感や哲学、信念や想い、経営者の考え方を明文化したものです。 すべての従業員に対し、自社の土台となる考え方を示すために策定します。

f:id:MASAKIKINNG:20230117122837j:image
経営理念の内容は、「すべての世界で自社のサービスを提供したい」「イノベーションを起こして企業価値を高めたい」といったものから、「社会貢献を継続して行いたい」など、経営者によって大きく変わります。 どのような理念であっても、経営者の哲学や信念を明確にすることが重要なポイントです。

経営理念には、企業理念やミッションなど似たようなビジネス用語が多く、混同されているケースも少なくありません。 英語に翻訳して比較すると、本質的な意味と違いがわかりやすくなります。
経営理念:Management philosophy 企業理念:Corporate philosophy
経営理念は”Management”に関する理念、企業理念は”Corporate”に関する理念で、それぞれ伝える相手とメッセージの性質が違います。
混同しがちな、「企業理念」「ミッション」「ビジョン」「バリュー」「社是・社訓」「経営方針」の6つについて、それぞれの意味や相違点をさらに詳しくご紹介します。
企業理念
経営理念と最も混同しがちなのが、同じ「理念」と言う言葉が入った企業理念でしょう。 経営理念は、経営者(創業者)の哲学や信念、価値観を基に示されるものです。
一方、企業理念は、企業の在り方や存在意義、事業目的などを示したものです。 企業のあり方を示す企業理念は、経営者が変わっても基本的に大きく変わらないのが特徴で、時代にあわせて表現を微調整する程度です。
経営理念は経営者の想いが反映されていることから、経営者が変更になれば理念も変わり得る点が相違点といえます。 企業理念についてはこちらの記事をご参照ください。 企業理念とは?
ミッション
ミッションとは、企業の存在意義や自社が果たすべき使命を示すものです。 なぜ企業としてあり続けるのか、企業の志や成長プランなどを対外的に伝えられるよう定めます。
ミッションの例としては「顧客に対し常に良い品質、新たな価値を感じられる商品やサービスの提供をする」「自社の商品を通じて豊かで健全な社会を創造する」「顧客や取引先、従業員、株主の期待に応えつつ社会貢献を実現させる」などが挙げられます。 経営理念は社長の意思や考え方を示したものであり、ミッションは企業が社会に対してどう考えているかなど存在意義をまとめている点で異なります。
ビジョン
ビジョンとは、自社が将来的にどうありたいのか、その姿を示すものです。 またビジョンは、事業ビジョンや経営目標と呼ばれる場合もあります。
ビジョンの例としては「顧客にもっとも信頼される企業になる」「自社の商品やサービスによって世界をより良い方向へ変えていく」「絶えず革新を続ける企業になる」「顧客の役に立ち高収益で成長し続ける企業となる」などが挙げられます。
バリュー
バリューとは、会社と社員一人ひとりが持つべき価値観や価値基準を示すものです。 ミッションやビジョンを達成させるためには何をすべきかを明確にし、従業員がどう動くべきか、その行動規範を決めるものとなります。
バリューの例としては「顧客第一主義の徹底」「顧客・取引先・株主すべてに対し誠実に接する」「絶えず挑戦をし続ける」などが挙げられます。

f:id:MASAKIKINNG:20230117122827j:image
ミッション ビジョン バリューについてはこちらの記事を参照ください。